人気ブログランキング |

カテゴリ:患者さん向けパンフレット( 18 )

患者向けスライド:「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」ダウンロードできます

以前ブログでご紹介し、ケアネットの連載にも掲載された「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」の内容が、わかりやすいスライドになって、ダウンロードできるようになりました。
http://www.carenet.com/slide/224
(要無料登録)

患者さんの中でもより初心者向けではありますが、健康番組や新聞雑誌の健康に関する広告等に関する問い合わせを受けた時、または疑問に思った時などにお使いいただければ幸いです。

以前のブログはこちらです。
http://dobashin.exblog.jp/20744661/
患者向けスライド:「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」ダウンロードできます_a0119856_22205319.png

by dobashinaika | 2015-04-17 22:22 | 患者さん向けパンフレット | Comments(0)

「抗凝固薬を飲むにあたって」の患者さん向けパンフレット。ケアネットからダウンロードできます。

以前ご紹介した、抗凝固薬を内服する方への説明に使う「抗凝固薬を飲むにあたって(患者向けスライド)」(土橋内科編)ですが、ケアネットを通じて、全スライドダウンロードできるようになりました。
初日から、アクセス数好調のようです。

かなりわかり易い内容になっていますので、もしご興味のある方はダウンロードしてみてください。

http://www.carenet.com/slide
(要無料登録)
「抗凝固薬を飲むにあたって」の患者さん向けパンフレット。ケアネットからダウンロードできます。_a0119856_18121549.png

タグ:
by dobashinaika | 2015-03-27 18:11 | 患者さん向けパンフレット | Comments(2)

脳梗塞予防薬12の心得:抗凝固薬を飲む患者さん向けのスライドを作りました。

ケアネット連載 〜Dr. 小田倉の心房細動な日々~ダイジェスト版~更新いたしました。
今回は、当院で抗凝固薬を内服する方への説明に使う「抗凝固薬を飲む方へ(患者向けスライド)」を紹介させていただきました。

構成は
1.心房細動という病気の説明(原因、症状、分類、治療法)
2.抗凝固薬のリスク説明
   1)リスクの評価
   2)ゴールの共有
    3)リスクベネフィットの提示
   4)出血の対処法
   5)抗凝固薬の選び方
3.抗凝固薬を飲むときの注意点
   1)食事、採血
   2)抜歯、内視鏡、手術
   3)他に注意すべきこと
4.心房細動豆知識と脳梗塞予防薬12の心得

「抗凝固薬」ではイメージがわきにくいので、当院では「脳梗塞予防薬」と呼んでいます。

あくまで当院で使用しているものですので、私自身のバイアスが入っている点はご了承ください。

特にリスクベネフィットの数字関しては(NNTなど)、本来は日本のコホートデータを用いるべきかもしれません。最近の日本のリアルワールトデータ等ですと脳梗塞リスクは欧米の以前の試験よりは低いようです。しかしNOACも含めた抗凝固薬服薬後の日本人の大規模試験データがなく、まだコンセンサスも得られていないと考え、CHADS2スコアの元論文と各NOACの無作為化比較試験の数字を主に使用しています。この数字は近い将来変わる可能性があります。

最後のまとめである「脳梗塞予防薬12の心得」をアップしておきます。
脳梗塞予防薬12の心得:抗凝固薬を飲む患者さん向けのスライドを作りました。_a0119856_15572171.png

当院では、以前から抗凝固薬を飲んでいる方には、心得の6以降を印刷して渡しています。
全文をご覧になりたい方は以下をご参照ください
http://www.carenet.com/series/afjournal/cg001089_0022.html

(要無料登録)
by dobashinaika | 2015-03-09 15:58 | 患者さん向けパンフレット | Comments(2)

ケアネット連載更新:「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」 についての患者さん向けパンフ

ケアネット連載 〜Dr. 小田倉の心房細動な日々~ダイジェスト版~更新いたしました。

今回は ”「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」について患者さん向けパンフレットを作りました”です。

拙ブログのの1月18日の記事をベースに、非常にわかりやすいスライドにまとめられています。

「昨日の新聞で○○という薬が脳梗塞を予防すると書いてありました」「テレビの番組で○○が認知症にいいと言っていました」よく患者さんからこうしたお問い合わせを受けます。その際に、とにかくこの点にだけは注意して読み取ってほしいというポイントを、私なりに書いてみました。

いろいろとご批判等もあるかと思われますので、ご吟味いただければ幸いです。
http://www.carenet.com/series/afjournal/cg001089_0021.html
(要無料登録)
ケアネット連載更新:「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」 についての患者さん向けパンフ_a0119856_22182659.png

by dobashinaika | 2015-02-17 22:19 | 患者さん向けパンフレット | Comments(0)

「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」について患者さん向けパンフレットを作りました。

日々の診療で、「昨日の新聞で○○という薬が脳梗塞を予防すると書いてありました」「テレビの番組で○○が認知症にいいと言っていました」といったいわゆる健康情報について、本当かどうか聞かれることは大変多いです。そこでこうしたお問い合わせの際に、とにかくこの点にだけは注意して読み取ってほしいというポイントを、私なりに書いてみました。

大変大雑把ですので、もしわかりにくい点や、追加したほうが良いと思うものがございましたらご一報ください。初版ですので、批判的吟味を頂いてより良いものにしていきたいと思います。

より詳しいバージョンは後にまたアップしたいと思います。

############################################
       テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?

テレビ番組やCM、新聞や雑誌の広告など、現在たくさんの健康に関する情報は。今、世の中にあふれています。こうした情報の中から、ほんとうに正しい情報を見極めるのは、大変難しいと感じられるのではないでしょうか?
やや大まかではありますが、わたしは、患者さんがいろいろな情報を読む場合は、まず以下の2つのポイントを満たしているかをチェックするようにおすすめしています(坪野吉孝先生の「検証!がんと健康食品^健康情報の見分け方ー(河出書房新社)」をベースに改変しています)。

ポイント①ヒトが対象か
ポイント②飲んだ人と飲まない人を比べた研究か?


以下、具体的な健康情報について考えてみます。

ポイント①:ヒトが対象か
 新聞やテレビのニュースで時に取り上げられる大学などからの研究成果は、動物実験の結果に基づいたものが少なくありません。たしかに動物実験で効果が証明された薬や治療法は、ヒトに応用できる可能性が出てきたと言えます。しかしながら、これまで動物で認められ効果が、ヒトでは証明されなかった治療法は、実は非常に多く、むしろ実用化される治療法のほうが少ないことが指摘されています、
 また動物実験の段階から、ヒトでの効果が証明されるまでには少なくとも数年はかかると言われています。
 もし目にした記事がネズミなどの動物を対象にしたものであったら、その治療法についてはヒトでの効果が証明されるまで待つという姿勢で良いと思われます。

ポイント②:その薬や食品を摂取した人と摂取していない人を比べた研究か?
 ではヒトを対象にした治療法の場合はどうでしょうか?その場合、その薬や食品を摂取した人と、摂取しなかった人または別な薬(食品)を摂取した人との間で効果を比較しているかどうかがポイントになります。
 「(薬を)飲んだ人は、飲まなかった人に比べて〜」といった文章や、比較したグラフ等があるかどうかに注目しましょう。
 ではなぜ比べなければならないのでしょうか?
 薬には「偽薬効果(プラシーボ効果)」といって、ニセの薬を飲んでも何らかの改善が見られることがよくあります。その原因としては、「薬を飲んでいる」と思いこむことによる安心感(暗示効果)や、そもそも薬を飲まなくても自然に治る病気だったことなどが考えられます。
 このため、必ず「その薬を飲まなかった人(または他の薬を飲んだ人)」に比べて、「その薬を飲んだ人」がどのくらい効いたのかを比べる必要があります。
 雑誌などの広告はだいたい次の5つの情報を掲載しています。1)体験談 2)医学博士の推薦談 3)成分紹介 4)その治療をした人のデータ(比較なし)5)その治療をした人としない人の比較データ。
 とくにその薬や食品を摂って効いた人の体験談がよく掲載されています。体験談しか掲載されていない場合は、先に述べたプラシーボ効果の可能性があり、良し悪しを判断できません。
 またたとえば「血糖を下げる」とされる食品などでは、その食品を飲んだ人の血糖の下がり具合だけが書いてある場合がありますが、同じような理由からそれだけでは信頼できません。必ずそれを飲まなかった人(または他の薬を飲んだ人)と比べているかが重要となります。
 このように比べたかどうかがはっきり書いていない場合は、とりあえず判断を保留にするという姿勢で良いと思います。
 
 まとめの図を示します。
「テレビ、新聞、雑誌の健康情報をどう読み取るか?」について患者さん向けパンフレットを作りました。_a0119856_1236867.png

まとめ:テレビニュース、新聞の健康情報、雑誌の広告を見たら、まずこの2つポイント
「ヒトが対象か?」
「比べているか?」

をチェックしてください。2つのポイントとも満たしている情報はおそらくかなり少ないということがわかるかと思います。

もし2つとも満たしている場合はどう判断したら良いでしょうか?
 実は、その先は専門家でないと、なかなか判断が難しいかもしれません。その先は、ポイント②の比較試験を更に詳しく考える必要があります。
 具体的には
・ 医学論文に発表されているか?
・ 複数の研究に支持されているか?
・ その研究は前もって計画されたものか?
・ 結果は何か?
・ 統計学的に検討されているか?

もし詳しくお知りなりたい方は以下等を参考にしてください。

坪野 吉孝「検証!がんと健康食品」河出書房新社
中山 健夫健康「医療の情報を読み解く 第2版 健康情報学への招待 (京大人気講義シリーズ)」丸善出版
タグ:
by dobashinaika | 2015-01-18 12:47 | 患者さん向けパンフレット | Comments(0)

シロスタゾールと認知症の関係についての患者さん説明用パンフレットを作りました。

20日のTV番組(NHKスペシャル)でシロスタゾールやインスリン点鼻薬の認知症予防効果について取り上げられました。

期待を持って見ておられた方も多数おられると思いますが、今後問い合わせが多くなることも予想されるため、現時点でこの点に関し患者さんに質問された場合に当院で使うパンフレット(シロスタゾール編)を作ってみました。ご批評いただければ幸いです。

多少、冗長で難しい感じになってしまったかもしれません。使ってみた上で、改定していきたいと思います。

今後、当院で使用している患者さんとの合意をつくる上での資料を各疾患ごとに順次公開していきたいと思いますので、ご批評を仰げれば幸いと思います。

###########################################
シロスタゾールは認知症に効果があるのでしょうか?

Q1.NHKの番組で「シロスタゾール」が認知症に効果のあるお薬として紹介されていましたが、シロスタゾールとはどんな薬なのでしょうか?

A1.シロスタゾール(商品名プレタール他)は、血液が血管の中で固まり、血栓(血の塊)ができるのを抑える薬です。動脈の壁に血栓ができるときには、そこにたくさんの血小板が集まってきます。シロスタゾールは、この血小板の働きを弱めることで、血栓をできにくくし(血液をサラサラにし)、主に脳の血管が詰まる脳梗塞の再発を予防する薬として、現在使われています。

Q2.もともとは血液をサラサラにする薬であるシロスタゾールが、どうして認知症に効くと言われるようになったのでしょうか?

A2.日本の病院から発表された論文が根拠になっています。この論文は、過去約17年間、洲本伊月病院の外来に通った患者さんで、認知症の薬のドネペジル(商品名アリセプトなど)を飲んでいた人のカルテを見なおして、その人たちをシロスタゾールを飲んでいたひとと飲まなかったひととに区別し、認知機能や記憶力の検査であるミニメンタルステート検査の結果を比べたものです。

Q3.結果はどうだったのですか?

A3.ミニメンタルステート検査は1年以上の間隔で2回行いました。30点満点で22点未満の、中くらいから重い人を対象にした場合は、シロスタゾールを飲んだひとも飲まないひとと同じくらい認知機能が下がりました。

 一方、点数が22点から26点の比較的認知症が軽いひとでは、シロスタゾールを飲まないひと36人の点数は30ヶ月の間に平均2.2点下がったのに対し、シロスタゾールを飲んだひと34人の点数は平均0.5点しか下がりませんでした。

Q4.ということは、やはりシロスタゾールが認知症の進行を防いだと考えて良いのではないでしょうか?

A4.認知症の程度が軽いひとについては、その可能性はあるといえるかもしれません。ただし、こうした研究を考える場合、必ず「バイアス(偏り)」がどのくらいかかっているかを考える必要があります。

 たとえば、この研究の場合、シロスタゾールを処方した理由が明らかにされていません。医師がこの人は脳梗塞の再発の危険性があるからなどの理由で処方することが多いため、シロスタゾールを飲んだひとのほうが脳梗塞のリスクの高い可能性が考えられます。この研究では、シロスタゾールを飲んだひとのほうが、脳のMRI(画像)で、記憶をつかさどる海馬というところが小さく萎縮している傾向が認められています。

 あとから振り返ってカルテを見なおしたこのような研究では、比較の対象となる患者さんのもともとの病気の重さや、合併している病気などが違うため、公平な薬の効果判定ができないことがよくあります。

 また、この研究では、対象となった人数が30人台と少ないことも、偶然などが入り込む可能性があると思われます。

Q5.そうすると、患者としてはどう考えればよいのでしょうか?

A5.シロスタゾールが、軽い認知症の進行を遅くする可能性が示された点は、大変明るい材料だと思います。

 ただし、まだ全面的に今回の研究結果を信頼して、シロスタゾールを服用することにはやや時期が早いかもしれません。
 
 ちなみに、まだシロスタゾールには、認知症の人に処方して良いという医療保険の適用がなく、認知症というだけで処方することはできません。また、副作用も少なからずあります。

 本当に、効果があると言うには、認知症の方がシロスタゾールを飲むか飲まないかをくじびきのような方法で割り振って、数年後に認知症の進行に差があったかどうかを比べる研究が理想です。あるいはそこまでの研究でなくても、今後多くの施設で多数の人を対象にしての追加の研究結果が出てから、飲むかどうかを考えるという姿勢で良いのではかと思います。

Q6.シロスタゾールの副作用にはどんなものがありますか?

A6.代表的なものに頭痛と動悸があります。どちらも飲んだひとの5〜10%の頻度で起こると言われています。これらの副作用は、飲むのをやめればすみやかに改善します。
また血栓を出きにくくする薬なので、出血も少ない頻度ですが注意する必要があります。

認知症の進行を抑えるには、まず薬物療法がありますが、そのほかにも心理学的なのもの、認知訓練的なもの、運動他音楽芸術的なものなど薬によらない治療法などさまざまなものがあります。よくお話し合いをした上で、納得の行く治療を考えていきたいと思います。
by dobashinaika | 2014-07-22 01:19 | 患者さん向けパンフレット | Comments(0)

ディオバン錠を服用されている方へ(再掲)

昨日、2013年8月2日の拙ブログへのアクセスが非常に多かったので、驚いております。

改めて、ディオバンを服用されている患者さんへの説明の際、当院で使用しているパンフを再掲いたします。
http://dobashin.exblog.jp/18253831/

また、ARBとACE阻害薬に関する2013年7月時点でのまとめも参照してください。
http://dobashin.exblog.jp/18083317/

更に、この問題に関する、私の見解もご笑覧いただければ幸いです。
http://dobashin.exblog.jp/19322664/

####################################

ディオバン錠を服用されている方へ

既に新聞・テレビなどで高血圧の薬、ディオバンについての多くの報道により、服薬することにご不安を感じている方もおられるかと思います。今回のいきさつや、服薬についてパンフレットを作りましたので、ご参考になれば幸いです。

Q1. ディオバンとはどんな薬ですか?

A1.ディオバンは高血圧の薬です。高血圧の薬をなぜ飲むかというと、血圧を下げるためです。しかしそれだけが目的ではありません。高血圧の薬を飲む最終の目的は血圧を下げることで、脳卒中や心臓病を予防することです。

高血圧の薬を飲む→血圧が下がる→脳卒中、心臓病が予防できる

当面の目標としては血圧を下げること、最終目標は脳卒中、心臓病を予防すること、このことをまず理解して下さい。

Q2.今回の報道ではなにが問題となっているのですか?

A2.当面の目標である血圧を下げる働きについて、ディオバンに問題があったわけではありません。世界的な研究からみても、また当院の患者さんで服用している方の血圧をみても、ディオバンを飲むと血圧は下がります。またディオバンは高血圧の薬の中でもARBといって、アンジオテンシンという血圧を上げるホルモンを抑える薬ですが、ARBにより血圧が下がることで脳卒中や心臓病が予防できることも確認されています。
 今回問題となった、京都府立医大や慈恵医大の論文では、ディオバンが、他の薬と比べた時に、脳卒中や心臓病の予防効果がより高かったというデータが発表されました。しかしその後の調査で、こうしたディオバンのほうが良いというデータが、作られたものである疑いが強まったのです。海外では、このようにディオバンが他の薬よりも良いというデータは今のところほとんど存在しません。

まとめますと、ディオバンの血圧を下げる効果に問題はない。脳卒中や心臓病を予防する効果もある。ただしその効果は他の薬と同等であり、他の薬と比べてより予防効果が高いというデータは作られたものであった、ということです。


Q3.ディオバンは安全な薬なのでしょうか?

A3.今回の問題で、ディオバンが薬害の出た薬だということではありません。高血圧の薬としての安全性は今まで通り変わりはありません。

Q4.それでも服用することに不安があるのですが?

A4.ディオバンと同じような働きを持つARBは他にも何種類かあります。また類似の働きを持つアンジオテンシン変換酵素阻害薬や他の血圧の薬も同等の効果を持っています。今回の問題で、ディオバンに対し不信感やご不安を持たれ、薬剤を変えて欲しいというご希望がある場合は、遠慮なくご相談ください。
 ただし、ご自分で服薬をやめてしまうことはしないようにして下さい。


今回の問題をきっかけとして、薬の効果を調べる試験のあり方について、われわれ医療従事者はもう一度考え直すべきであると思います。今後とも、できるだけ適正な情報をもとにお薬を処方できるよう努力いたしたいと思います。

土橋内科医院
by dobashinaika | 2014-06-12 08:46 | 患者さん向けパンフレット | Comments(0)

ディオバン錠を服用されている方のために、今回の問題についての説明用パンフレットを作りました

ディオバン錠を服用されている方からの問い合わせを多く受けるようになりました
当院では、基本的にアンジオテンシン変換酵素阻害薬をよく処方するため、ディオバン錠を内服する方は比較的少ないです。
しかしそれでも、かなり不安があるという声や、経緯につきもっと知りたいという声がよく聞かれます。
当院では、そうした患者さんのために説明用のパンフを作りました。
ご参考になれば幸いです。また内容や表現に疑問がある場合はご指摘ご批判いただければ幸いです。

追記;ARBとACE阻害薬についてのUpToDateの記載をまとめましたので合わせてご参照下さい。
http://dobashin.exblog.jp/18083317/

####################################

ディオバン錠を服用されている方へ

既に新聞・テレビなどで高血圧の薬、ディオバンについての多くの報道により、服薬することにご不安を感じている方もおられるかと思います。今回のいきさつや、服薬についてパンフレットを作りましたので、ご参考になれば幸いです。

Q1. ディオバンとはどんな薬ですか?

A1.ディオバンは高血圧の薬です。高血圧の薬をなぜ飲むかというと、血圧を下げるためです。しかしそれだけが目的ではありません。高血圧の薬を飲む最終の目的は血圧を下げることで、脳卒中や心臓病を予防することです。

高血圧の薬を飲む→血圧が下がる→脳卒中、心臓病が予防できる

当面の目標としては血圧を下げること、最終目標は脳卒中、心臓病を予防すること、このことをまず理解して下さい。

Q2.今回の報道ではなにが問題となっているのですか?

A2.当面の目標である血圧を下げる働きについて、ディオバンに問題があったわけではありません。世界的な研究からみても、また当院の患者さんで服用している方の血圧をみても、ディオバンを飲むと血圧は下がります。またディオバンは高血圧の薬の中でもARBといって、アンジオテンシンという血圧を上げるホルモンを抑える薬ですが、ARBにより血圧が下がることで脳卒中や心臓病が予防できることも確認されています。
 今回問題となった、京都府立医大や慈恵医大の論文では、ディオバンが、他の薬と比べた時に、脳卒中や心臓病の予防効果がより高かったというデータが発表されました。しかしその後の調査で、こうしたディオバンのほうが良いというデータが、作られたものである疑いが強まったのです。海外では、このようにディオバンが他の薬よりも良いというデータは今のところほとんど存在しません。

まとめますと、ディオバンの血圧を下げる効果に問題はない。脳卒中や心臓病を予防する効果もある。ただしその効果は他の薬と同等であり、他の薬と比べてより予防効果が高いというデータは作られたものであった、ということです。


Q3.ディオバンは安全な薬なのでしょうか?

A3.今回の問題で、ディオバンが薬害の出た薬だということではありません。高血圧の薬としての安全性は今まで通り変わりはありません。

Q4.それでも服用することに不安があるのですが?

A4.ディオバンと同じような働きを持つARBは他にも何種類かあります。また類似の働きを持つアンジオテンシン変換酵素阻害薬や他の血圧の薬も同等の効果を持っています。今回の問題で、ディオバンに対し不信感やご不安を持たれ、薬剤を変えて欲しいというご希望がある場合は、遠慮なくご相談ください。
 ただし、ご自分で服薬をやめてしまうことはしないようにして下さい。


今回の問題をきっかけとして、薬の効果を調べる試験のあり方について、われわれ医療従事者はもう一度考え直すべきであると思います。今後とも、できるだけ適正な情報をもとにお薬を処方できるよう努力いたしたいと思います。

土橋内科医院
by dobashinaika | 2013-08-02 19:46 | 患者さん向けパンフレット | Comments(2)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


by dobashinaika

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
インフォメーション
医者が患者になった時
患者さん向けパンフレット
心房細動診療:根本原理
心房細動:重要論文リンク集
心房細動:疫学・リスク因子
心房細動:診断
抗凝固療法:全般
抗凝固療法:リアルワールドデータ
抗凝固療法:凝固系基礎知識
抗凝固療法:ガイドライン
抗凝固療法:各スコア一覧
抗凝固療法:抜歯、内視鏡、手術
抗凝固療法:適応、スコア評価
抗凝固療法:比較、使い分け
抗凝固療法:中和方法
抗凝固療法:抗血小板薬併用
脳卒中後
抗凝固療法:患者さん用パンフ
抗凝固療法:ワーファリン
抗凝固療法:ダビガトラン
抗凝固療法:リバーロキサバン
抗凝固療法:アピキサバン
抗凝固療法:エドキサバン
心房細動:アブレーション
心房細動:左心耳デバイス
心房細動:ダウンストリーム治療
心房細動:アップストリーム治療
心室性不整脈
Brugada症候群
心臓突然死
不整脈全般
リスク/意思決定
医療の問題
EBM
開業医生活
心理社会学的アプローチ
土橋内科医院
土橋通り界隈
開業医の勉強
感染症
音楽、美術など
虚血性心疾患
内分泌・甲状腺
循環器疾患その他
土橋EBM教室
寺子屋勉強会
ペースメーカー友の会
新型インフルエンザ
3.11
未分類

タグ

(40)
(39)
(35)
(27)
(27)
(27)
(25)
(24)
(21)
(21)
(20)
(19)
(18)
(16)
(15)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)

ブログパーツ

ライフログ

著作

もう怖くない 心房細動の抗凝固療法


プライマリ・ケア医のための心房細動入門

編集

治療 2015年 04 月号 [雑誌]

最近読んだ本

ケアの本質―生きることの意味


ケアリング―倫理と道徳の教育 女性の観点から


中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)


健康格差社会への処方箋


神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Ν´υξ叢書)

最新の記事

2020 年改訂版 不整脈薬..
at 2020-03-14 18:00
DOACの利益に関する低満足..
at 2020-03-05 07:24
日本における心房細動患者の脳..
at 2020-03-03 07:33
日本のNOAC/DOAC登録..
at 2020-03-02 07:21
アジア人のNOAC不適切低用..
at 2020-02-17 07:07
長期ケア施設入所者における抗..
at 2020-02-06 06:58
2019年心房細動関連論文ベ..
at 2020-01-20 08:18
2019年心房細動関連論文ベ..
at 2020-01-11 18:52
アルコール常用者の禁酒は心房..
at 2020-01-10 07:28
心房細動な日々 dobas..
at 2020-01-09 08:49

検索

記事ランキング

最新のコメント

いつもブログ拝見しており..
by さすらい at 16:25
いつもブログ拝見しており..
by さすらい at 16:25
取り上げていただきありが..
by 大塚俊哉 at 09:53
> 11さん ありがと..
by dobashinaika at 03:12
「とつぜんし」が・・・・..
by 11 at 07:29
> 山川玲子さん 山川..
by dobashinaika at 23:14
運慶展を観た方にWEB小..
by omachi at 19:45
> terryさん ご..
by dobashinaika at 08:38
簡潔なまとめ、有り難うご..
by 櫻井啓一郎 at 23:16
いつも大変勉強になります..
by n kagiyama at 14:39

以前の記事

2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 03月
2007年 03月
2006年 03月
2005年 08月
2005年 02月
2005年 01月

ブログジャンル

健康・医療
病気・闘病

画像一覧

ファン