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2014年 09月 04日 ( 1 )

心房細動のスクリーニングの効果と問題点(PROFIL-FA study):欧州心臓病学会より

昨日終わった欧州心臓病学会のニュースから興味深い発表です。

the French PROFIL-FA study
・600以上のGPにより65歳以上の患者4,592人をスクリーニング
・585人が専門医に紹介され、129人が心房細動と診断された
・脈の不整(検脈)と動悸、失神、息切れ、胸痛について問診

・オッズ比:
不整な脈拍:12.0、p<0.0001
脳卒中/TIAの既往または末梢塞栓症:2.0、p<0.07
上記症状のうち2つ以上:2.3、p<0.0008
・脈不整の感度75.2%、症状2つ以上の感度80%
・脈と症状の組み合わせでさらに75人の心房細動を診断
・”我々のデータは、心房細動の診断において脈を取ることの困難さを表している”

知られているように、ESCのガイドラインのはじめの方に「65以上の外来患者の脈をとれ」と推奨されています。
根拠としては、大きなものは以下で、GPで65歳以上の人の脈を取れば、大体1.4%くらいの人が新たに見つかると言われています。
http://dobashin.exblog.jp/17677394/
この発表では2.8%で多いですね。

この発表の最後の結論は、感度は75%で低いことを問題にしていると思います。
ただ単に脈を取るだけですので、その感度はあまり高くない=偽陰性が多い、つまり脈が正常でも発作性の人だとか、脈が飛んでいても心房細動と気づかないでしまうなどの見逃しはありうるということだと思われます。

脳卒中後の検脈ではプロが取れば感度はかなり高いことも言われていますが。
http://dobashin.exblog.jp/20042722/

わたしも確かに脈をとれとれと言っていますが、実際は見逃しも多数あることは頭の片隅に入れておいたほうがいいですね。問診も重要ということですね。
by dobashinaika | 2014-09-04 22:00 | 心房細動:診断 | Comments(0)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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