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2011年 11月 29日 ( 1 )

心房細動アブレーション後、再発のない例では腎機能が改善する:Circulationより

Circulation11月29日号より

Renal Function After Catheter Ablation of Atrial Fibrillation
Circulation. 2011;124:2380-2387


心房細動アブレーション後に腎機能がどのように変化するかについての検討

対象:心房細動のアブレーションを施行した386人(発作性135、持続性106、長期持続性145)

結果:
1)ベースラインのeGFR;68±14 mL · min−1 · 1.73 m−2。60~89が2/3。30~59がのこり1/3
2)1年間フォローで278人72%が心房細動なし
3)心房細動非再発例では、eGFRが3ヶ月後で上昇し、その後1年間持続したが、再発例では下降した
4)非再発例のeGFRの変化度は、再発例とは明らかに違っていた(3±8 versus −2±8 mL · min−1 · 1.73 m−2; P<0.0001)
5)ベースラインeGFRのどの四分位でも、アブレーション後のeGFRの変化度は非再発例が再発例を上回った。

結論:軽度~中等度の腎機能低下例においては、アブレーションによる心房細動の消失は、追跡1年間での腎機能改善と関係あり。

###横須賀共済病院からの論文です。腎機能低下が心房細動の原因との一つとなっていることを示唆する研究は数多くありますが、この論文では、反対に心房細動が腎機能低下を引き起こしていることが示されています。心房細動消失で血行動態(心拍出量など)の低下が改善され、腎機能改善へとつながるのかと考えました。持続性、長期持続性の方が発作性より改善度が大きいのかどうか、興味深いです(あとで全文に当たってみます)。抗不整脈薬で発作がなくなった場合でも同様のことが観察されるかも知りたいですね。

CKDと心房細動の関係はこちらも参照。
by dobashinaika | 2011-11-29 19:41 | 心房細動:アブレーション | Comments(0)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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