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2011年 01月 14日 ( 1 )

最小限に右心室を刺激するペースメーカーの方が心房細動を来しにくい

雑誌Europace1月5日付け電子版からです。

目的: ペースメーカーによる右室ペーシングは心房細動を増加させることが知られている。発作性心房細動患者の右室ペーシングの影響については知られていない。短期的あるいは中期的な追跡研究では、右室ペーシングと心房細動占有時間(AF burden)との関係はないとされている。今回は長期的影響について検討する

方法:
・ 66人の患者を従来通りのデュアルチャンバーぺーシング(DDDR群:心房と心室を原則として順番にペーシングする)と必要最小限の心室ペーシングを行う群(MinVP群:注)に無作為割り付け。
・ 最低1年間(平均1.4 ± 0.6年)フォローし、最低6ヶ月ごとにデータをダウンロード。
・ AF burdenと持続性への移行率を比較

結果:
1)心室ペーシング率はMinVP群 2)AF burdenはMinVP群 3)持続性心房細動への移行は以下の通り

a0119856_2235424.gif



結論:長期的に見て右室ペーシングは発作性心房細動の占有時間を増加させた。最小限右室ペーシングのアルゴリズムはAFburdenを減らし、持続性心房細動への移行も減らした

注:MinVP:心房心室にリードはあるが、洞不全症候群では基本的に心房ペーシングで、心室が抜け落ちたときのみ心房—心室順次ペーシングとなる。房室ブロックでは伝導が回復したときは心室ペーシングしない。なるべく心室ペーシングをしないように組まれたアルゴリズムに基づくペーシング法。

###長期的に見るとなるべく心室を刺激しないペースメーカーの方が圧倒的に心房細動にならないというデータです。よりサンプルサイズの大きいデータが知りたいところです。
by dobashinaika | 2011-01-14 22:37 | 心房細動:疫学・リスク因子 | Comments(0)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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