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減量と生活習慣管理で心房細動の症状が有意に改善:JAMAより

JAMA 11月25日号より

Effect of Weight Reduction and Cardiometabolic Risk Factor Management on Symptom Burden and Severity in Patients With Atrial FibrillationA Randomized Clinical Trial
JAMA. 2013;310(19):2050-2060. doi:10.1001/jama.2013.280521.


【疑問】減量で心房細動負荷を減らせるか?

P;オーストラリアの1医療施設に通院する症候性心房細動のある過体重または肥満患者150人
 BMI27超、腹囲100cm超(男)、90cm超(女)。21〜75歳。各種生活習慣病、飲酒、喫煙につき介入

E:体重管理:1日3食のうち2食を代替食、残る1食は高たんぱく質/低GI食にする方法で、800~1200kcal/日の低カロリー食を継続。低強度の運動(当初8週)
その後低GI食で運動強度強化

C:割り付け時のみ食事と運動指導。魚油3g/日処方。

O:主要評価項目:AF重症度スコア(AFSS)。3ヶ月毎
二次評価項目:AFイベント回数、累積時間(ホルター心電図7日間)。経食道エコー指標。はじめと12ヶ月後

T:ランダム割付。部分的盲検。15ヶ月(中間値)追跡。

【結果】
1)248人スクリーニングし、150人を75人ずつ割付

2)体重:介入群で有意に低下 (14.3 vs. 3.6 kg ; P < .001)

3)心房細動症状負荷スコア:介入群で有意に低下(11.8 vs. 2.6 points, P < .001)

4)症状重症度スコア:介入群で有意に低下(8.4 vs.1.7 points, P < .001)

5)発作回数;介入群で有意に低下(2.5 vs. no change, P = .01)

6)累積時間:介入群で有意に低下(692分減少 vs. 419分増加, P = .002)

7)心室中隔壁厚:介入群で有意に低下(1.1 and 0.6 mm, P = .02)

8)左房面積:介入群で有意に低下(3.5 and 1.9 cm2, P = .02).

【結論】リスク因子管理と減量により心房細動の症状や重症度、心臓リモデリングの改善が認められた。減量とリスク因子管理の重要性が示唆された。

###まず肥満の人は心房細動が起きやすいことはよく知られています。AFFIRMの試験サブ解でも報告されています。
http://dobashin.exblog.jp/11871112/

こうした大規模コホート研究もあります。
http://dobashin.exblog.jp/10759881/

メカニズムは以下のブログのように、左房負荷、肺静脈の有効不応期短縮とのことです。
http://dobashin.exblog.jp/15785257/

ただしこれが介入することで改善されるのかについては不明でした。今回はその疑問に答える形の論文です。
全スコアが改善し、心臓のリモデリングにも好影響というのは、1年ちょっとの追跡では、にわかに信じがたい気もします。

介入群は、かなり一生懸命減量しており、重症度スコアの評価になると、それだけやったのだから症状も良くなったはずだ、と思いこむ情報バイアスにも注意です。

ただし、介入群は14キロも減量しており、おそらく左房負荷などにかなり好影響が出たのではないかと思われます。
血圧がどれくらい変化したのかなども知りたいところです。

しかしこの効果が本当だとすると、抗不整脈薬など投与するよりよほど安全で確実かもしれません。ひょっとしてアブレーションにも勝ったりするかもしれません(それはないか。。)
by dobashinaika | 2013-12-06 19:57 | 心房細動:疫学・リスク因子 | Comments(0)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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