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新しいヨーロッパ心房細動ガイドラインの抗凝固療法推奨表一覧です。

新しいESC(ヨーロッパ心臓病学会)の心房細動ガイドライン紹介の続きです。
(HTMLでは推奨表が読めなかったのですが、PDFがあることに気が付きましたので)
http://eurheartj.oxfordjournals.org/content/early/2012/08/24/eurheartj.ehs253.full.pdf+html

◎ 非弁膜症性心房細動における血栓塞栓症予防に関する推奨
【一般】

・ 65歳未満かつ孤立性心房細動(男女とも)を除くすべての心房細動に対する抗凝固療法(推奨度I、エビデンスレベルA)

・ 抗凝固療法の選択は、脳卒中/血栓塞栓症、出血、ネットクリニカルベネフィットに基づいて行われるべき(I,A)

・ CHA2DS2-VAScスコアがリスク評価法としても推奨される(I,A)

・ CHA2DS2-VAScスコア0点(例:65歳未満で孤立性)に於いては抗凝固療法は推奨されない(I,A)

・ CHA2DS2-VAScスコア2点以上では、禁忌がなければ以下が推奨される(I,A)
➢INR2-3で調節されたビタミンK阻害薬(VKA)
➢直接トロンビン阻害薬(ダビガトラン)
➢経口Xa阻害薬(例:リバーロキサバン、アピキサバン)

・ CHA2DS2-VAScスコア1点では出血リスクと患者の好みの評価に基づいて以下を考慮すべき(IIa,A)
➢NR2-3で調節されたビタミンK阻害薬(VKA)
➢直接トロンビン阻害薬(ダビガトラン)
➢経口Xa阻害薬(リバーロキサバン、アピキサバン)

・ 65歳未満で孤立性心房細動の女性(CHA2DS2-VASc1点)は低リスクであり、抗凝固療法無しを考慮すべき(IIa,B)

・ 抗凝固薬(VKA,新規問わず)拒否患者の場合は、アスピリン(75-100mg/日)+クロピドグレル(75mg/日)(出血低リスク)または、あまり効果的でないがアスピリン単独(75-325mg/日)(IIa,B)

【新規抗凝固薬】
・ 抗凝固薬が推奨される場合で、治療域医事が困難、VKAの副作用、INRモニタリングが不可能といった理由でVKA(INR2-3)が使用不可の患者では、新規抗凝固薬が推奨される(I,B)

・ 抗凝固療法が勧められる場合、ネットクリニカルベネフィットに基づくと、新規抗凝固薬は調節されたVKAよりも、考慮されるべきである(IIa,A)

・ ダビガトランは150mgx2が、110mgx2に優先して推奨される。以下の場合は110mgx2が推奨(IIa,B)
➢80歳以上
➢交互作用のある薬(ベラパミルなど)
➢HAS-BLEDスコア3点以上
➢中等度腎障害(CCr30-49)

・ リバーロキサバンは20mg/日が、15mg/日に優先して推奨される。以下の場合は15mgが推奨
(IIa,C)
➢HAS-BLED3点以上
➢中等度腎障害(CCr30-49)

新規抗凝固薬開始においては投与前とその後の腎機能評価(CCrによる)が推奨される。中等度腎障害例では年2〜3回の頻度でより頻回で施行されるべきである。(IIa,B)

・ 新規抗凝固薬はCCr30未満には用いるべきでない(III,A)

【出血】
・ 抗凝固療法時には出血の評価が進められる(I,A)

抗凝固療法開始時はHAS-BLEDスコアを用い、3点以上は「高リスク」として何らかの注意と定期的な見直しが必要(IIa,A)

・ 修正可能なリスク(INR管理不良、併用薬、アルコールなど)に留意すべき(IIa,B)

・ HAS-BLEDスコアは注意すべき出血リスク因子の同定に使用されるべきであり、抗凝固療法の除外基準として用いるべきでない(IIa,B)

【除細動周術期】
・ 48時間を超えて持続する、除細動3週間以上前からのまたは持続期間不明の場合は調節されたVKAかダビガトランが推奨される。方法は問わない(I,B)

・ 脳卒中か心房細動再発のリスクのある患者では、抗凝固療法は、除細動後の洞調律維持にかかわらず、長きに渡り継続すべき(I,B)

### CHAD2DS2VAScスコア第一、HAS-BLEDスコア押し、新規抗凝固薬イチオシ.というのが基本姿勢ですね。

特に大事と思うところには下線を引いています。

I,Aの組み合わせだけ載せようとしたら、つい全部やってしましいました。
by dobashinaika | 2012-08-28 22:47 | 抗凝固療法:ガイドライン | Comments(0)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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