東日本大震災復興プロジェクト「鼎談・塩野七生さんを囲んで:瓦礫と大理石:廃墟と繁栄」盛会のうちに終了
昨日は、東北大学艮陵同窓会140周年記念東日本大震災復興プロジェクト「鼎談・塩野七生さんを囲んで:瓦礫と大理石:廃墟と繁栄」を開催いたしました。卒後25年の学年が当番幹事となり、今年は私の学年で私も幹事の一人を務めました。
講演会はほとんど断っているという塩野氏ですが、一昨年10月から周到に用意を進め実現に漕ぎ着けることができました。これには、特に本学年のある先生の尽力によるところが大でした。
あまり宣伝しなかったにもかかわらず、市民の方々の多数の参加をいただき、まずは盛況のうちに終わることができ安堵しています。
正直お話を拝聴するまでは、著書などに見られるときに厳しい視線に、私など畏敬の念を持っていましたが、生の声によるリーダー論や復興に向けての提言は人間賛歌、東北へのエールに聞こえました。
いくつか印象的な言葉を:
まず最初の一言(この一言出るまでの会場のものすごく張り詰めた緊張感は忘れられません!)
「1000年、2000年前のことを書いているので、たった1年前の出来事をそう簡単には結論づけられない」
「ローマでは自然災害そのもので壊滅的打撃を受けて滅びた都市はひとつもない。打撃を受けたあと、その地は必要ないと当事者が思った地はそのまま滅びた」
「ヨーロッパの町は瓦礫の上に立てられた、瓦礫は処理するというのが日本」
「手段と目的は逆転する。演繹と帰納で考えると、日本は下から上げていくボトムアップ(帰納)なやり方。それが果たして良いのか」
「一般民衆はいつも健全。さかなは頭から腐る」
「革新はいつの間にか保守に変わる。人間は持つべきものがあると、守るようになる」
「アカデミア(学者)というのは科学的データを示す。しかしそれを突き詰めると何もできないことがある。政治家はある程度のルーズさが必要」
「強力なリーダーがリスクを取って行うことのほうが良い。日本はリーダーを育てて来なかった」
「リーだと権力者の違い。リーダーは津波が来た時どちらに逃げるか瞬時に判断できる人。権力者は長期的展望にたって復興をできるひと」
「私は自分が書く人を愛する。欠点も書いて読者の中に、(その人を)生かしたい。今はある人物について勉強の時期。映画の撮影の後の編集をしているようなとき。書いている時はその人が恋する人なので(誰についていま執筆中かは)明かせない」
他に数えきれないくらいはっとする言葉がありました。
鼎談のお相手の東北大学電気通信研究所教授、大野英男先生。東北大学医学系研究科教授、山本雅之先生も塩野さんの大ファンとのことで、私達が聞きたいことを引き出していただきました。
上記、メモ書きですので、一言一句正しく伝わっていない部分もあるかもしれませんことはご容赦ください。
何より、塩野氏の一言一言を聞き逃すまいとする会場の張り詰めた、しかしここちの良い緊張感が印象的でした。

Commented
by
madi
at 2012-05-26 23:43
Commented
at 2012-05-28 21:46
講演会はほとんど断っているという塩野氏ですが、一昨年10月から周到に用意を進め実現に漕ぎ着けることができました。これには、特に本学年のある先生の尽力によるところが大でした。
あまり宣伝しなかったにもかかわらず、市民の方々の多数の参加をいただき、まずは盛況のうちに終わることができ安堵しています。
正直お話を拝聴するまでは、著書などに見られるときに厳しい視線に、私など畏敬の念を持っていましたが、生の声によるリーダー論や復興に向けての提言は人間賛歌、東北へのエールに聞こえました。
いくつか印象的な言葉を:
まず最初の一言(この一言出るまでの会場のものすごく張り詰めた緊張感は忘れられません!)
「1000年、2000年前のことを書いているので、たった1年前の出来事をそう簡単には結論づけられない」
「ローマでは自然災害そのもので壊滅的打撃を受けて滅びた都市はひとつもない。打撃を受けたあと、その地は必要ないと当事者が思った地はそのまま滅びた」
「ヨーロッパの町は瓦礫の上に立てられた、瓦礫は処理するというのが日本」
「手段と目的は逆転する。演繹と帰納で考えると、日本は下から上げていくボトムアップ(帰納)なやり方。それが果たして良いのか」
「一般民衆はいつも健全。さかなは頭から腐る」
「革新はいつの間にか保守に変わる。人間は持つべきものがあると、守るようになる」
「アカデミア(学者)というのは科学的データを示す。しかしそれを突き詰めると何もできないことがある。政治家はある程度のルーズさが必要」
「強力なリーダーがリスクを取って行うことのほうが良い。日本はリーダーを育てて来なかった」
「リーだと権力者の違い。リーダーは津波が来た時どちらに逃げるか瞬時に判断できる人。権力者は長期的展望にたって復興をできるひと」
「私は自分が書く人を愛する。欠点も書いて読者の中に、(その人を)生かしたい。今はある人物について勉強の時期。映画の撮影の後の編集をしているようなとき。書いている時はその人が恋する人なので(誰についていま執筆中かは)明かせない」
他に数えきれないくらいはっとする言葉がありました。
鼎談のお相手の東北大学電気通信研究所教授、大野英男先生。東北大学医学系研究科教授、山本雅之先生も塩野さんの大ファンとのことで、私達が聞きたいことを引き出していただきました。
上記、メモ書きですので、一言一句正しく伝わっていない部分もあるかもしれませんことはご容赦ください。
何より、塩野氏の一言一言を聞き逃すまいとする会場の張り詰めた、しかしここちの良い緊張感が印象的でした。

by dobashinaika
| 2012-05-20 22:38
| 開業医生活
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Comments(2)
塩野ファンの岡山の中年弁護士です。すばらしい企画の成功おめでとうございます。講演録とかはどこかに掲載されるのでしょうか。きまっているようでしたら雑誌等の購入予約をいたします。
0
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。
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筆者は、2013年4月以降、ブログ内容に関連して開示すべき利益相反関係にある製薬企業はありません
●医療法人土橋内科医院
●日経メディカルオンライン連載「プライマリケア医のための心房細動入門リターンズ」
●ケアネット連載「Dr,小田倉の心房細動な日々〜ダイジェスト版〜」
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