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心房細動合併脳梗塞患者の一部は抗凝固療法を受けていない:米国AVAIL Registryより

Stroke 9月8日オンライン版より

Antithrombotic Therapy Use at Discharge and 1 Year in Patients With Atrial Fibrillation and Acute StrokeResults From the AVAIL Registry

脳梗塞/TIA後の患者の退院後と12ヶ月後の抗凝固療法に関する米国の病院約100施設の登録研究

・脳梗塞/TIA2460人のうち、心房細動有病率は11.8%(291人)

・心房細動患者の退院時処方:アスピリン単独5.5%、ワルファリン単独49.1%、クロピドグレル単独1.4%、ワーファリン+アスピリン34.7%、アスピリン+クロピドグレル2.1%、アスピリン+クロピドグレル+ワーファリン1.0%

・逆説的ではあるが、ワーファリン使用はCHADS2そこア3異常では減少した。

・12ヶ月後のワーファリン使用と唯一関連のある因子は男性であることだけであった(OR2.27,95%CI.222-4.35;P=0.01)

結論:全体としては脳梗塞/TIAの退院時ワーファリン使用率は高いが、CHADS2スコア3点以上では使用率は減少した。女性に比べて男性はイベント発症1年後のワーファリン使用率が高かった。心房細動を有する脳梗塞/TIA患者の抗凝固薬使用には改善の余地あり。

###心房細動のある脳梗塞/TIA症例ですので、CHADS2は2点でアメリカであろうが、どこであろうが自動的にワーファリンが推奨される症例が対象です。ただし脳梗塞で入院し退院後の使用状況である点がやや特殊です。ワーファリン使用率は85%で、特にCAHDS2スコアが高い例で処方されなかったことは、出血リスクを考えてのことかと思われます。また女性が1年後服薬率が男性より低いのは、アドヒアランスの問題かと思われますが、なぜ女性が飲まなくなるのかは不明です。

どちらの国でも出血を回避したい心理がこうした研究に反映されていると思われます。

ちなみに日本の循環器専門医の登録研究J-RHYTHM Registry(慢性期の外来患者対象)でのワーファリン使用率は87%でこれらの対象の多くはCHDAS2スコア0~1点の人ですので、日本の使用状況一概に比較はできないものの極めて高いとは言えます。
by dobashinaika | 2011-10-07 19:12 | 抗凝固療法:リアルワールド | Comments(0)


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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