第3回日本心臓ペースメーカー友の会宮城県支部総会に参加して

おととい(5月24日)は日本心臓ペースメーカー友の会宮城県支部の第3回総会と懇話会が開かれ、支部顧問として出席いたしました。宮城県支部の活動も軌道に乗って、今や会員は80名を超え、今回の懇話会にも多数の出席者がありました。恒例の質疑応答は東北大学病院院循環器内科の福田浩二先生はじめ、機械関連会社の方など、多くの方のご協力の下、今回も2時間たっぷり数多くの質問が出されました。

毎回携帯電話の質問、電磁調理器の質問が多く聞かれますたが、何センチ(携帯電話なら22cm、電磁調理器なら50cm)までなら大丈夫と言われても、心のどこかでは不安があるのです。

以前書きましたが、人間は「恐ろしい」と感じ、「未知のもの」と感じるものをにリスクとしてとらえます。いくら知識として知っていても、リスク、脅威であることはなかなか消えません。しかしながら、正しい知識は「恐い」という感じを多少なりと和らげる方向に向かわせます。

参加した方々の「知りたい」「安心したい」という思いが、今回も強く伝わってきた友の会でした。a0119856_2253997.jpg
# by dobashinaika | 2009-05-26 22:55 | 医療の問題

新型インフルエンザ研修会~新型インフルエンザのリスク認知~

今日は、午後休診でしたが、医療保険(社会保険)の審査委員として各医療機関の保険請求の審査をした後、舟丁の仙台市医師会館で緊急新型インフルエンザ研修会に参加しました。

報道されているように、仙台市では新型インフルエンザの診療を一般開業医も担う方向で体制づくりが進められていますが、今日は医師、医療従事者を対象に、それらの取り組みに関する説明と、新型インフルエンザにおける感染症危機管理について、東北大学の感染症の権威、賀来先生のご講演がありました。

賀来先生もご講演の中で強調されていましたが、感染症危機管理の基本は迅速かつ正しい情報を把握解析し、それを冷静かつ的確な行動・対応に結びつける、ことに尽きます。

私が最近寝床で乱読しているリスク管理の書物等によりますと、人間のリスク認知(知ること)は(起こりうることのインパクト)x(起こる確率)で構成されます。今の時期だんだんわかってきたのは、今回のインフルエンザは起こる確率は高く、起きた時の人体へのインパクトは低いものらしいということです。

しかしながらインパクトが低そうだというのは、医療従事者にとってのことであって、一般の市民はまだまだインパクトが大きい、特に感染が蔓延している地域ではますます増大してきている時期だと思われます。

リスク認知にはもう一方「恐ろしさ」と「未知性」の2つの因子がかかわることが知られています。あるリスクが「恐ろしい」と感じるものであるか、または「まだ一般的に知られていない」ことがらであるのか、の2つの要素がリスクとして感じるかどうかを決めるのです。今日現在、新型インフルエンザの「未知性」については各方面からのいろいろな情報からかなり克服されてきていると思います。しかしながら「恐ろしさ」に関して、まだまだこれから増大する可能性があると思われます。

これに関しては日米に差があることが報告されていて、日本人は「未知性」より「恐ろしさ」を重視する傾向があるようです(岡本浩一著:「リスク心理学入門」)。つまり日本人は、欧米人に比べたとえその仕組みが解明されていても怖いものは怖いと考えてしまうのです。なかなか納得のいく説ではないでしょうか?マスクが品切れになっている光景など、説明がつきます。

であっても、ここはやはり、だんだんわかってきた新型インフルエンザの特徴を分かりやすく一般市民に伝え、冷静に行動していただくように、医療者から一般市民にコミュニケーションすることが、我々医療者に求められているのではないでしょうか?

今回の患者さんの特徴が日米のいろいろな機関から、明らかにされてきています。それらをしっかりと市民に伝え、冷静かつ的確に行動・対応していただけれるようにしなければならないと痛感しています。
# by dobashinaika | 2009-05-21 23:44 | 新型インフルエンザ

糖尿病と心臓病~第6回みやぎ心臓疾患症例検討会から

昨日、私が代表世話人を務めます循環器専門医対象の「第6回みやぎ心臓疾患症例検討会」が開催され、東北労災病院循環器科部長の小丸達也先生に循環器疾患と糖尿病についてご講演いただきました。

講演で印象的だったのは「糖尿病=心血管病」であるということです。糖尿病は一度心筋梗塞を患ったのと同じくらいのインパクトがあるとのことです。高血圧やコレステロールに比べ、切れ味のよい薬がなく、治療も医者泣かせのことが多い、医学の中でも難しいかつ重要な問題です。糖尿病の重みをもっと患者さんたちに伝えないととの意を強くしました。

新型インフルエンザであわただしい毎日ですが、このようなときにこそ日々の診療もしっかり足元を見据えて行う必要があるなと痛感します。
# by dobashinaika | 2009-05-19 00:03 | 開業医の勉強

新型インフルエンザ対策~仙台市急患センター当番の現場から~

今日は年に3回程度ある、仙台市急患当番の日でした。かぜ、胃腸炎の患者さんが多く、約50名を診察いたしました。かぜ気味だが、念のためインフルエンザの検査をしてほしいとのことで受診された方が数名いらっしゃいました。今後このような受診者が一般の医療機関でも増えることが予想されます。仙台市医師会では開業診療所が発熱外来を担う方向でアクションを進めていますが、このような念のため検査の人が受診した場合も想定に入れる必要があると感じました。
またかぜ症状のあるほとんどの患者さんに、待合室でマスクを渡していましたが、検査でマスクをはずしてもらう際に、大抵の方がマスクの表面を触られます。こうするとマスク表面に付いているかもしれないウイルスが手につくことになります。その手でもう1回マスクをかける際に自分の手や口に触るので、かえって感染する確率が高まるかもしれません。マスクの有効性は実は議論があることろで、以下のサイトは参考になります。
http://nxc.jp/tarunai/
もしマスクをするのであれば、掛け外しの際表面を触らない、いったん外したらそのあと手を洗い、その後できるだけ新しいマスクをかける、と言った心がけが必要と思います。マスコミ等ではマスクをかけることのみが言われていますが、もしそれを言うのであれば「正しくマスクをかけ、外す」ことをもっと啓蒙すべきではないでしょうか?
# by dobashinaika | 2009-05-17 19:37 | 新型インフルエンザ

半子町の藤の花

昨日(5月14日)午後、ご近所の半子町にある、有名な藤の花を見に行きました。実は、拝見するのは初めてだったのですが、お庭いっぱいに広がる藤棚には本当に圧倒されました。藤の薄紫が日差しに溶け合いなんともすがすがしい空間を醸し出しています。あちこちで歓声が上がっており、ご近所にこんなに素晴らしい世界があったのかと感激して帰ってまいりました。あれだけの「作品」を管理維持するだけでも相当なお手間とご苦労とお察しいたします。a0119856_2232367.jpg

今週は連休明けで連日医院は混雑し、皆様にはご迷惑をおかけいたしております。
今週の診療後のスケジュールは
月曜:血液サラサラ研究会(発表)
火曜;医師会青葉ブロック幹事会
水曜:せんだい治験委員会
木曜:今月末の研究会の準備
金曜;新型インフルエンザ講演会聴講
と相変わらずのフル回転でした。明日は東京出張、日曜は仙台市急患センター当番と続きます。
# by dobashinaika | 2009-05-15 22:04 | 土橋通り界隈


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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ケアリング―倫理と道徳の教育 女性の観点から


中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)


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