医者が患者になったなら

今日は大変うれしいことがありました。おとといピロリ菌の検査をしたのですが、結果マイナス、つまりピロリ菌が私の胃の中にはいないことになりました。もちろん検査ですので、偽陰性というのはありますが、とりあえず陰性の結果をみると本当に心の底からうれしいものです。実はこの日まで、大変恥ずかしながら、なんとなく漠然と自分は大丈夫だろうというまったく無根拠な希望的観測から、検査を受けないでいたのです(これを楽観バイアスとかnot me思考と言います)。なんとそれどころか実は胃カメラもこれまで生涯一度も受けたことがありません!僕の生まれた家は隣が耳鼻科の先生で、風邪のたびにお世話になっていたのですが、僕は生来すごくのどの反射が強くて、行くたびにのどをゼッピでのぞかれるのがものすごく恐怖でした。ですから胃カメラなんて、とんでもないという恐怖感が体の奥底にこびりついているのです(患者さんには、受けたほうがいいですよと毎日のように言っておきながら、、、)。ところが、先日先輩の開業医で胃カメラの名人と言われる先生にまだピロリ菌も胃カメラも一度も受けたことがないと言ったところ、大変びっくりされ、また呆れられました。そこで一大決心して、その先生に来週胃カメラを受けることにしたのです。と言っても経鼻内視鏡つまり、鼻からカメラを入れるのですけれど。

また昨日は大学の同級生の眼科の先生に眼底と眼圧を見ていただきました。実は毎年医師会の半日人間ドックは受けているのですが、必ず眼圧がやや高めに出るので、毎年精密検査を受けているのです。半日人間ドックでは眼圧は目に空気を吹きつける簡易な方法で測定していますが、眼科専門医に精密に測ってもらうとそれほど眼圧は高くないようです。同級生の眼科医に毎年「心配ない」と言われるが為に検査を受けに行っています。そしてそういわれると、本当に安心します。

自分が患者の身になってみると、検査結果が良かったこと、あるいは医師に「心配ない」と言われることがどれほど嬉しい出来事であるかが身にしみてわかります。患者さんは先月の血液検査結果を心待ちにしている、医師に心配ないと言ってもらいたい、その切なる気持ちが医療機関へと足を運ばせるのです。

それだけに我々医療者は、検査結果が持つ医学的な意味をきちんと患者さんに説明しなければなりません。「心配ない」と言えるだけの知識と経験と勇気を持たねばなりません。またときには、悪い知らせ患者さんに伝えねばなりません。とにかくわれわれ医師の言葉には幾千もの重みが宿っている、自分が患者になった経験を通して、今更ながら、自分の言葉の重みを自覚した2日間でした。
# by dobashinaika | 2009-06-13 00:21 | 開業医生活

7月の診療時間変更・休診の案内

7月1日(水)午後の診療は2時30分~5時です。
7月2日(木)、3日(金)は学会出張のため休診となります。
なにとぞご了承のほど、お願い申し上げます。
# by dobashinaika | 2009-06-08 23:42 | インフォメーション

イヌワシvs.虎

今年一番のexciting game!
周りではa0119856_2385882.jpg堂に入った関西弁のヤジが飛び交い、毎年阪神戦は楽しい限りです。
マー君、今度は負けるな!
# by dobashinaika | 2009-06-03 23:10 | 開業医生活

第9回土橋EBM教室

2月以来やや間を置きましたが、第9回の土橋EBM教室を5月30日、開催いたしました。

今回から新シリーズで「狭心症・心筋梗塞との付き合い方、どう予防するか、どう治療するか、どうステントと付き合うか」です。参加者は当院待合室いっぱいの10名。皆さんステント治療を受けた方です。

狭心症、心筋梗塞の成り立ち、ステントの仕組み、薬の飲み方等々につき約1時間話をいたしました。ステントと薬の話では、皆さん真剣な表情で聴いてくださっていました。

お酒の話、コレステロールと食事の話になりますと、みな顔が和み自分の経験など話される方もあり、和やかな雰囲気となります。

今後もこのシリーズを数回行っていきますので、予約お待ちしております。
# by dobashinaika | 2009-05-31 23:28 | 土橋EBM教室

土橋内科医院5周年記念食事会

5月27日(水)は、土橋内科医院5周年記念食事会でした。、
私が、小林清先生の後を継承し、土橋内科医院に赴任しましたのが、平成16年3月でしたので、今年3月で丸5年経過したことになります。大変遅ればせながらではあったのですが、スタッフ皆でささやかな食事会をしてお祝いしました。

この5年間、わき目も振らず疾走してきた感もありますし、地域のなにがしかの役に立っているのだろうかと不安になることもありました。

確実なことはよき仲間、家族、スタッフ、そして患者さんに恵まれた5年だったということです。
当日はスタッフからお花をいただき、5年の歳月の速さ、重みを改めてかみしめました。

これからも末長く土橋内科医院を見守っていただければ幸いに存じます。a0119856_23404558.jpg
# by dobashinaika | 2009-05-31 23:20 | 土橋内科医院


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


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