第9回土橋EBM教室

2月以来やや間を置きましたが、第9回の土橋EBM教室を5月30日、開催いたしました。

今回から新シリーズで「狭心症・心筋梗塞との付き合い方、どう予防するか、どう治療するか、どうステントと付き合うか」です。参加者は当院待合室いっぱいの10名。皆さんステント治療を受けた方です。

狭心症、心筋梗塞の成り立ち、ステントの仕組み、薬の飲み方等々につき約1時間話をいたしました。ステントと薬の話では、皆さん真剣な表情で聴いてくださっていました。

お酒の話、コレステロールと食事の話になりますと、みな顔が和み自分の経験など話される方もあり、和やかな雰囲気となります。

今後もこのシリーズを数回行っていきますので、予約お待ちしております。
# by dobashinaika | 2009-05-31 23:28 | 土橋EBM教室

土橋内科医院5周年記念食事会

5月27日(水)は、土橋内科医院5周年記念食事会でした。、
私が、小林清先生の後を継承し、土橋内科医院に赴任しましたのが、平成16年3月でしたので、今年3月で丸5年経過したことになります。大変遅ればせながらではあったのですが、スタッフ皆でささやかな食事会をしてお祝いしました。

この5年間、わき目も振らず疾走してきた感もありますし、地域のなにがしかの役に立っているのだろうかと不安になることもありました。

確実なことはよき仲間、家族、スタッフ、そして患者さんに恵まれた5年だったということです。
当日はスタッフからお花をいただき、5年の歳月の速さ、重みを改めてかみしめました。

これからも末長く土橋内科医院を見守っていただければ幸いに存じます。a0119856_23404558.jpg
# by dobashinaika | 2009-05-31 23:20 | 土橋内科医院

第19回医療情報懇話会~プライマリー・ケアにおける臨床決断~

今、実は5月31日です。先週も毎日時間切れで、つい更新をさぼっておりましたが、書き残しておきたいこともたくさんでしたので、さかのぼって書きます(あんまりブログの意味がないですが...)

5月25日は第19回の市内の若手の先生方による医療情報懇話会に講師として参加しました。演題名は「プライマリ・ケアにおける臨床決断(decisin making)-EBM,NBMをどう取り入れるか-」です。

全く壮大なテーマで、自分で決めておいてめまいがする題材でしたが、最近凝っているリスク認知心理学や行動科学をもとに「なぜ患者さんは薬を飲まないか」につきとりとめなく話させていただきました。

エビデンス(根拠)に基づく医療(EBM)は今、目新しくも何でもありませんが、決して陳腐なものではありません。ただし、皆がEBMというものを、意思決定時のあくまでひとつの目安としてとらえられるようになった、そういう共通意識が医療者の間に浸透しつつある、と見るべきでしょう。

大切なのは、どのようなプロセスを経て我々医療者および患者、そして双方が治療を決定するか、です。その際、どのような係数が両者に影響するのか、これを理解することです。EBMはその一つの係数です。ようやく、EBMも尊大な扱いから、この場所に安住の地を見出されたかのように見えます。

それ以外の係数、いわゆる”患者さんの事情”をどうくみ取るか?
「会社で心筋梗塞になった人がいたので薬を飲みたい」「薬は何となく気味が悪い」「自分は心筋梗塞なんかにならない」「薬は飲んでもいいけど、医者にかかるのは億劫」「まだそんなに悪い血圧ではない」
これらの“事情”をどう考えるか。

これには1回5~10分の外来診療ではなんとも時間不足です。当院では昨年から「健康j増進外来」を開設し、患者さんの生活プロフィール、抱えている不安、疑問を看護師が、時間をかけて聞き取ることをはじめました。まだ課題も多いですが、患者さん、コメディカル双方にとって大変意義があると思っています。

もっとも、一番意義があったと思っているのは医者ですが...いろんな面で楽になりますので(笑)

# by dobashinaika | 2009-05-31 23:12 | EBM

第3回日本心臓ペースメーカー友の会宮城県支部総会に参加して

おととい(5月24日)は日本心臓ペースメーカー友の会宮城県支部の第3回総会と懇話会が開かれ、支部顧問として出席いたしました。宮城県支部の活動も軌道に乗って、今や会員は80名を超え、今回の懇話会にも多数の出席者がありました。恒例の質疑応答は東北大学病院院循環器内科の福田浩二先生はじめ、機械関連会社の方など、多くの方のご協力の下、今回も2時間たっぷり数多くの質問が出されました。

毎回携帯電話の質問、電磁調理器の質問が多く聞かれますたが、何センチ(携帯電話なら22cm、電磁調理器なら50cm)までなら大丈夫と言われても、心のどこかでは不安があるのです。

以前書きましたが、人間は「恐ろしい」と感じ、「未知のもの」と感じるものをにリスクとしてとらえます。いくら知識として知っていても、リスク、脅威であることはなかなか消えません。しかしながら、正しい知識は「恐い」という感じを多少なりと和らげる方向に向かわせます。

参加した方々の「知りたい」「安心したい」という思いが、今回も強く伝わってきた友の会でした。a0119856_2253997.jpg
# by dobashinaika | 2009-05-26 22:55 | 医療の問題

新型インフルエンザ研修会~新型インフルエンザのリスク認知~

今日は、午後休診でしたが、医療保険(社会保険)の審査委員として各医療機関の保険請求の審査をした後、舟丁の仙台市医師会館で緊急新型インフルエンザ研修会に参加しました。

報道されているように、仙台市では新型インフルエンザの診療を一般開業医も担う方向で体制づくりが進められていますが、今日は医師、医療従事者を対象に、それらの取り組みに関する説明と、新型インフルエンザにおける感染症危機管理について、東北大学の感染症の権威、賀来先生のご講演がありました。

賀来先生もご講演の中で強調されていましたが、感染症危機管理の基本は迅速かつ正しい情報を把握解析し、それを冷静かつ的確な行動・対応に結びつける、ことに尽きます。

私が最近寝床で乱読しているリスク管理の書物等によりますと、人間のリスク認知(知ること)は(起こりうることのインパクト)x(起こる確率)で構成されます。今の時期だんだんわかってきたのは、今回のインフルエンザは起こる確率は高く、起きた時の人体へのインパクトは低いものらしいということです。

しかしながらインパクトが低そうだというのは、医療従事者にとってのことであって、一般の市民はまだまだインパクトが大きい、特に感染が蔓延している地域ではますます増大してきている時期だと思われます。

リスク認知にはもう一方「恐ろしさ」と「未知性」の2つの因子がかかわることが知られています。あるリスクが「恐ろしい」と感じるものであるか、または「まだ一般的に知られていない」ことがらであるのか、の2つの要素がリスクとして感じるかどうかを決めるのです。今日現在、新型インフルエンザの「未知性」については各方面からのいろいろな情報からかなり克服されてきていると思います。しかしながら「恐ろしさ」に関して、まだまだこれから増大する可能性があると思われます。

これに関しては日米に差があることが報告されていて、日本人は「未知性」より「恐ろしさ」を重視する傾向があるようです(岡本浩一著:「リスク心理学入門」)。つまり日本人は、欧米人に比べたとえその仕組みが解明されていても怖いものは怖いと考えてしまうのです。なかなか納得のいく説ではないでしょうか?マスクが品切れになっている光景など、説明がつきます。

であっても、ここはやはり、だんだんわかってきた新型インフルエンザの特徴を分かりやすく一般市民に伝え、冷静に行動していただくように、医療者から一般市民にコミュニケーションすることが、我々医療者に求められているのではないでしょうか?

今回の患者さんの特徴が日米のいろいろな機関から、明らかにされてきています。それらをしっかりと市民に伝え、冷静かつ的確に行動・対応していただけれるようにしなければならないと痛感しています。
# by dobashinaika | 2009-05-21 23:44 | 新型インフルエンザ


土橋内科医院の院長ブログです。心房細動やプライマリ・ケアに関連する医学論文の紹介もしくは知識整理を主な目的とします。時々日頃思うこともつぶやきます。


by dobashinaika

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

全体
インフォメーション
医者が患者になった時
患者さん向けパンフレット
心房細動診療:根本原理
心房細動:重要論文リンク集
心房細動:リアルワールドデータ
心房細動:診断
抗凝固療法:全般
抗凝固療法:リアルワールド
抗凝固療法:凝固系基礎知識
抗凝固療法:ガイドライン
抗凝固療法:各スコア一覧
抗凝固療法:抜歯、内視鏡、手術
抗凝固療法:適応、スコア評価
抗凝固療法:比較、使い分け
抗凝固療法:中和方法
抗凝固療法:抗血小板薬併用
脳卒中後
抗凝固療法:患者さん用パンフ
抗凝固療法:ワーファリン
抗凝固療法:ダビガトラン
抗凝固療法:リバーロキサバン
抗凝固療法:アピキサバン
抗凝固療法:エドキサバン
心房細動:アブレーション
心房細動:左心耳デバイス
心房細動:ダウンストリーム治療
心房細動:アップストリーム治療
心室性不整脈
Brugada症候群
心臓突然死
不整脈全般
リスク/意思決定
医療の問題
EBM
開業医生活
心理社会学的アプローチ
土橋内科医院
土橋通り界隈
開業医の勉強
感染症
音楽、美術など
虚血性心疾患
内分泌・甲状腺
循環器疾患その他
土橋EBM教室
寺子屋勉強会
ペースメーカー友の会
新型インフルエンザ
3.11
未分類

タグ

(40)
(27)
(26)
(24)
(24)
(23)
(20)
(20)
(19)
(19)
(17)
(17)
(16)
(13)
(12)
(12)
(12)
(12)
(11)
(10)

ブログパーツ

ライフログ

著作

もう怖くない 心房細動の抗凝固療法


プライマリ・ケア医のための心房細動入門

編集

治療 2015年 04 月号 [雑誌]

最近読んだ本

ケアの本質―生きることの意味


ケアリング―倫理と道徳の教育 女性の観点から


中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)


健康格差社会への処方箋


神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Ν´υξ叢書)

最新の記事

高齢者の抗血栓薬による血尿関..
at 2017-10-16 18:47
NOACとの併用で特に注意す..
at 2017-10-13 21:20
COMPASS試験に対するB..
at 2017-10-08 01:31
ABCパスウェイ(心房細動管..
at 2017-10-04 23:48
冠動脈疾患安定期にはアスピリ..
at 2017-10-04 01:11
第11回どばし健康カフェ「 ..
at 2017-10-02 21:57
冠動脈疾患における抗血小板薬..
at 2017-10-01 23:52
医師,患者に対する質の高い多..
at 2017-09-21 00:23
抗凝固薬+抗血小板薬併用療法..
at 2017-09-04 22:49
発作性心房細動では無症候性は..
at 2017-08-30 00:00

検索

記事ランキング

最新のコメント

簡潔なまとめ、有り難うご..
by 櫻井啓一郎 at 23:16
いつも大変勉強になります..
by n kagiyama at 14:39
土橋先生論文を分かりやす..
by ekaigo at 17:41
コメントありがとうござい..
by dobashinaika at 21:03
先生のブログ(共病記)を..
by 大西康雄 at 13:07
コメントありがとうござい..
by 小田倉弘典 at 18:40
コメントありがとうござい..
by dobashinaika at 18:35
コメントありがとうござい..
by dobashinaika at 18:34
はじめまして 心房細動..
by 患者目線 at 08:36
脳梗塞を起こしているから..
by 心配性 at 06:36

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 03月
2007年 03月
2006年 03月
2005年 08月
2005年 02月
2005年 01月

ブログジャンル

健康・医療
病気・闘病

画像一覧

ファン