2017年 04月 11日 ( 1 )

脳梗塞既往のある心房細動例でも脳梗塞急性期の84%に抗凝固薬が処方されていない


疑問:脳梗塞既往歴があり抗凝固薬服用中の患者の脳梗塞の頻度は?重症度は?

方法:・観察研究・94474例・心房細動が認められている急性脳梗塞・米国,2012年ー2015年まで

結果:
1)平均79.9歳

2)ワルファリン7.6%(INR≧2),NOAC8.8%

3)83.6%で抗凝固薬処方されず

4)13,5%でイベント時ワルファリンINR低値(2未満)

5)39,9%で抗血小板薬

6)30.3%で全く抗血栓薬無し

7)CHA2DS2-VAScスコア2点以上の83,5%で抗凝固薬なし

8)非補正時中〜高度脳梗塞発症率:抗凝固薬あり(ワルファリン15.8%,INR≧2,NOAC17.5%)のほうが,その他より低い

9)入院率も同様

10)補正後も抗凝固薬ありのオッズ比は低い

結論:脳梗塞の既往歴のある心房細動例の急性虚血性脳卒中患者では,不適切な抗凝固療法が目立った。適切な抗凝固療法は中〜高度脳梗塞と院内死亡率のリスクを低下させた。

### 日本のSAMURAI-AF+BAT研究では,全脳卒中例対象の場合(CHADS2スコア),心房細動と診断されていない例が3割,されているが処方なしが3割,抗凝固療法ありが3割ときれいに分かれていました。日本だと心房細動と診断された例の半分に抗凝固療法されていなかったわけです。

それに比べても相当高率に処方されていないことがわかります。米国では長らく抗血小板薬が推奨されていた時期があることも原因かもしれません。また,心房細動のdocumentといっても,1回だけの発作例もあれば,持続性もあり,かなりバリエーションはあると思われます。対象もかなり高齢者が含まれているようです。

とは言え,洋の東西を問わず抗凝固や過小投与(であり過大投与でもある)といえると思います。

$$$ 当地の桜はまだこんな感じ
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by dobashinaika | 2017-04-11 18:56 | Comments(0)


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